私は登校拒否と呼ばれる子供でした。
同じ学校で同じ学年では私だけがなりました。
「皆んなはならなかったのに、どうして私だけがなったのだろう…。」
私の育ちに問題があったのか…と考えたり、親の悪口を言われたりしたことはとても辛いことでした。
あれから30年以上もの年月が経ちました。
今は不登校の子なんて珍しくも何ともない。
沢山いるとのこと。
あぁ、私はまだ数が少ない時代に不登校になったばかりに損をして来たなぁ。
私なりに悩み苦しんで、孤独の中。
「皆んながそうはならなかったのに私だけがなってしまったということは、私には悪い遺伝子がある。」そのように思い込んでしまったのです。
私が結婚して子供を産んだら、その子も同じ苦しみを味わうと…。
今は沢山いるから、不登校の子が特殊な問題児という見方をする人は昔より減っているでしょう。
私だって結婚しても良かったのに…。
当時、奥地圭子さんという方がテレビや新聞に出ており「登校拒否の味方。学校に子供たちがい辛くなってしまう問題がある。」という説をしきりに説いていました。
著書も沢山出していました。
母が読み、私も影響を受けたものでした。
登校拒否になったことが決定的な挫折と思っていました。
そのため、他の全てのことに消極的になってしまいました。
今は沢山いるから特殊な子供じゃないってわかってるのにね。損をしました。
人生の半分まで来た今は、「辛い出来事は誰にでも起こって来る」と見えてきました。
誰にでも人生の十字架はあるのだと…。