かつて昭和の後半から平成の前半頃まで、宜保愛子さんという霊能者がテレビに出て活躍していた。著書もたくさん出していた。
「驚異の霊能力者」と呼ばれていた。
ちょうど宜保愛子さんが活躍されていた時、悩める少女であった私は、宜保愛子さんの本を読みまくった。テレビ番組も見た。そして信じた。
今思うと宜保愛子さんの霊能力は本物だったのか???
ちょっとよく分からないけれど、「いいことを教えてくださったなぁ。」と思うことは、「自殺をしても幸せになれません。」ということ。
様々な亡き人の霊が見えてしまう宜保さんは、「自殺霊というのはなかなか成仏しにくいものなのです。淋しいのです。自殺にいたるまでは計り知れない深い孤独があった筈です。自殺してしまう人は自殺したら楽になれると思って自殺をするのでしょうが自殺したその瞬間に後悔をしているものなのです。」
宜保さんが残してくれたこの言葉で「最後まで生ききろう」と思えた。っていうか、その後、私にも自殺行為をしこともあったし、希死念慮もあったのだが、YouTube動画で再び宜保愛子さんのお言葉を聞いて「自殺はするまい。最後まで生ききるんだ。」と思えたのです。
宜保愛子さんが亡くなられた後に江原啓之さんという男性霊能者の著書が並ぶようになったり、テレビにも出るようになった。
江原啓之さんブームの時は、私はそれほど悩める人でなくなっていため、彼の著書には興味を持たなかった。テレビに出ていてもそれほど関心を示さなかった。
その他、木村藤子さんという霊能者も話題になっていた。
ここ数年のコロナ禍でYouTubeで宜保愛子さんの他に江原啓之さんや木村藤子さんの動画もちょっと見てみた。
皆んな言うことに違いがある。宜保愛子さんは何もしなくても自然に霊能力が備わったという。江原啓之さんはなんかイギリスの霊能力を高める学校で訓練や学びを重ねて能力が出るようになったそうだ。
宜保さんは「水子が霊障となることはありません。」と言っていたが、江原啓之さんは中絶経験のある女性に対して「女の子が見えます。この世に生まれて来たくても生まれて来れなかった子の霊が見えます。」とか言っていた。
木村藤子さんはよく分からないけれど何か宗教を信仰しているのか丸い鏡のある祭壇に向かって「ちょっと神様に聞いてみます。」とか言う。
どうなのかな?日本三大霊能者というのか、皆んなそれぞれ言うことに少し違いがあるのだ。
詳しく本を読んだりして勉強したわけではないけれど…。
私が一番関心を持って本を沢山読んだ霊能者はやはり宜保愛子さんだ。
「あれもこれもと霊のせいばかりにしてはいけません。私たちの努力というものがないと人生の道は開けません。」
こうも仰っていた。
霊能者と呼ばれる人に大金をはたいてまで頼ったり、相談に行くならば、よっぽどのことでない限りしない方が良さそうだ。
「努力」ではどうにもならないこと。例えば大事な身内の人が失踪して警察にも届け出たのにいつまでも見つからない。どんなに探してみても見つからない。どこにいるのか分からない。とか…。
努力の仕様がないことで困らない限り、霊能者と呼ばれる人には頼りすぎたり信じすぎない方が良さそうだ。
だって、「霊能者」と名乗る人もなんか微妙に言うことが違うから…。
半信半疑というか、良いアドバイスだけ信じて大事にして、後は「人生は山あり谷あり」耐え忍ぶことが大事なのではないかなぁ?
そんな気がします。